いよいよブログも佳境に…!という感じになってまいりました。
CDの発売ライブまで1週間を切りまして、私自身もそわそわ。
久しぶりに会えそうな方から「ライブいくよ~」とお声がけいただき、私自身本当に楽しみでしかたありません。
皆さんきっと年度末、年度はじめでお忙しいかと思いますが、是非お越しいただければと思います。
さてさて、今回のお話は8曲目「やわらかな夜」について。
以前ブログに挙げたこちらの「Honeysuckle」を演奏しているDUOです。
とにかくこのお2人の雰囲気が好きなのですが、
何気ない日常のふとしたこと、それが味わい豊かに、
ジャズやブラジル音楽等、様々なジャンルの音楽と融合しているのです。
彼らのワルツの曲で好きな曲が3つあるのですが、
初めてCDを買ったのがこちら。
「Beautiful Thing」
大好きな曲です。
最近の曲ではこちらの「月の小舟」。
この方々のワルツってなんでこんないいんでしょう?!(笑)
そして代表曲と言って過言ではない「やわらかな夜」。
続けて聴いてみて欲しいです♪
やわらかな夜 月明かり浮かぶ ミルクティーを飲みながら
やわらかな夜 待ち焦がれている 明日へ向かうベランダで
やわらかな夜 絹の波間には 忘れることなき想い…
明日はきっといいことがありますように…
星を数えたり、月を眺めて、コーヒーやお茶を飲みながら、
誰かの幸せや自分の未来を願う夜。
日常の小さな喜びを愛しむきっかけを与えてくれる、そんな曲です。
そういえば昨日、私が英語とヴォーカルを教えている生徒さんの発表会ライブに行ってきました。
ステージで共演したことはありましたが、何だかんだで1人でステージをしている姿を見るのは初めてで。
会場には彼女が習いに行っているヴォイストレーニングの生徒さんがたくさん出演されていて、
みなさん、精一杯頑張っておられました。
1人3曲から4曲ほど歌唱して、MCも緊張と自分の楽曲への思いの丈を詰まりながらも、震えながらも一生懸命お話されていました。
こうして客観的に見て書いてしまっておりますが、
私もそんな頃があったのですよね…
今は慣れてしまっている日常の当たり前や、日々の1つの作業にも、初めて が必ずある訳です。
私が高校生2年の頃、私の学校では文化祭でクラスごとに発表(舞台やダンスなど)をすることになっていまして、
当時英語学科だった私の周りではやっていたのが「ハイ・スクール・ミュージカル」。
曲の内容も少し、脚本も変えて、1つのお芝居に仕上げようということになり、
私は脚本とまさかの主役(笑)
ヒロインのガブリエラを務めました。
そのミュージカル風寸劇がまさかの学年1位を獲得し、
なんと京都会館(現ロームシアター京都)で公演させていただけることになったのです。
その舞台ではじめて歌ったときの緊張感。
沢山の人の前で歌うという経験自体はじめて、
大きなステージで台詞をいうのもいっぱいいっぱい…。
それでも必死に、全学年での総合1位を狙って練習を積み重ね、自分のできる精一杯を出し切りました。
結果は…なんと全学年最優秀賞で、総合ランクだけでなく、演出部門や衣装部門、音響部門でも…
さらには個人賞に私と、主役を務めたあと2人の友人が受賞という(笑)
いわばグラミー賞年間最優秀的な!!(学校内のですが 笑)
一生忘れられない経験をしました。
あの頃の、私が歌いはじめた瞬間
舞台の景色や客席からの暖かい声が忘れられず、
感動と緊張感、達成感が強く心から離れず
こうして今も歌を続けられているなぁと思うのです。
そんな、一夜のほんのひと時。
一人の人との出会い。
ほんの一口の味わい。
皆さんの生活の中にもそんな小さなきっかけ、ありませんか?
そんな初めての儚くも小さな幸せや感動が、今の自分の強さとなり
周りの方々へと繋がっていく。
私はそう信じています。
私の生徒さんが出演していた発表会ライブは順位付けはなかったのですが、
今まで動画やレッスンで見ていた中でも、一番いい顔をして歌っていました。
きっと彼女も、昨日の夜、そんな小さな気付きやきっかけを手に入れたことだと思います。
ひとつの小さな祈りは この空へと
舞う蝶のよう
儚くも 確かな姿で線を描く
未来はいつもありふれた日常の中に
強く握る この掌で届けたい
あなたの日常に、ゆったりと奏でるアルバムとなりますように。
今宵も桜舞う月を見上げ、思いを馳せて。